眼鏡レンズ情報
Renzujyouhou
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眼鏡レンズの価格はどのような要素で決まっているのですか?
価格の差異は素材とレンズの設計、そしてレンズの付加価値である2次加工がなされているかで決定されます。
プラスチック | ||
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CR39(1.50標準屈折) | 中屈折(1.51~1.56) | 高屈折(1.60) |
超高屈折(1.67~1.76) | 調光(1.56) | 偏光(1.50、1.60) |
ガラス | |||
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クラウン(1.523) | 中屈折(1.60) | 超高屈折(1.80、1.90) | 調光(1.523) |
単焦点 | ||
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球面 | 非球面 |
プラスチック | ||
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バイフォーカル(2重焦点) | トライフォーカル(三重焦点) | 累進(遠近・中近・近々/外面・内面・両面) |
・キズに強く耐久性がある ・汚れが付きにくく拭き取りやすい ・くもりを防ぐ防曇コート ・ちらつかないクリーンな視界 ・明るくはっきりした視界 ・紫外線から眼を守るUVカット機能 ・熱に強く耐久性がある
眼鏡レンズの材質はどのような要素があるのですか?
材質:眼鏡の基本要素として屈折率、アッベ数、比重の3つが挙げられます。
光は違った物質に入ることによって曲がる性質を持ち、この現象は、光の屈折と呼ばれ、この屈折の割合を示す量として屈折率が使われています。真空中の屈折率は1.0ですが実際上は空気中の屈折率を1.0としています。レンズの屈折力すなわち眼鏡レンズの度数が同じ場合には高い屈折率の素材ほどレンズは薄くなります。
白色光はプリズムを通過すると赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色の色の帯を生じます。この色の帯の幅を色分散といいます。そして、この色分散の大きさを表す量をアッベ数と呼びます。アッベ数が大きいほど色分散は少なくなります。アッベ数の低いレンズほど周辺部に色がついて見えるので眼鏡レンズとしてはアッベ数が大きい方が良いです。一般に高屈折率の素材になるとアッベ数は小さくなる傾向があります。
比重とは、物質の密度と水の比、つまり2つ以上の異なる物質の同体積における重量を比較する時に用いられる数値です。この数値が小さければ小さいほど軽いことになります。下図の場合、従来のプラスチックレンズ素材は、水の1.32倍の重さがあることになります。実際のところ、以上の3要素が全て整うということは無く、屈折率が高い素材は比重が大きくなる傾向があります。またアッベ数が小さくなったりもします。
眼鏡レンズの収差はどのように影響するのですか?
球面収差
入射光線の光軸からの距離によってレンズ通過後、違った点で軸を切ること。
コマ収差
光軸外の物点に対する光線が非対称な集まり方をするもの。
歪曲収差
方眼紙のような図形をレンズを通して見るとき、正方形は正方形に見えるのが理想的であるが正方形ではなく、ゆがんで見える収差をいう。
非点収差
光軸に斜めに入射する平行光線束をそれらの影響がないように円い小穴で絞っても一般に一点に集まらない像が焦線で点にならないような収差をいう。
像面湾曲
平面物体が平面の像にならず球面状に結像する収差をいう。
※以上をザイデルの5収差という。これに加えて次の色収差も影響がある。
色収差
光の分散に原因する相違をいう。
上記の収差(ザイデルの5収差+色収差)の内、メガネレンズでは瞳(絞り)が小さいため下記の3つの収差が主に関係します。 ①歪曲収差 … 像の歪み ②非点収差 … 像の片ボケ ③色収差 … 像を見る時に色がにじんで見える
最近、プラスチックレンズの高屈折化と同時に非球面設計のレンズが数多く発売されています。非球面設計のレンズの利点は従来の球面設計のレンズで生じる収差の多くを改善し、そして、『薄く』『軽く』仕上がるということです。
累進屈折力レンズの種類と見え方の違いを教えてください
各部分の用途
遠くの景色から近くまで1枚のレンズで見ることができますが、近方の横幅は狭くなっています。
設計
近視系と遠視系の違い
紫外線カットの眼鏡レンズはどのような効果があるのですか?
紫外線から目を守る。 レンズの色を限りなく無色透明に近づけ、しかもUVカット率を向上させた新UVカット機能で、400nm以下の有害な紫外線をほぼ100%カット。
カラー眼鏡レンズの効果について教えてください
プラスチックレンズは染色剤の微粒子がレンズ表面から内部に浸透することによって色がつきます。染色剤はレンズを加熱させた方が浸透しやすくなる性質を持っているので 通常、染色液を加熱して染色します。そうすることによりカラーレンズを作り上げることができます。
ブラウン系 | ●自然な肌色に仕上げ、ナチュラルな目元の印象をつくります。 ●年齢・性別・TPOを問わず、幅広くお使いいただけるカラーです。 ●ブラウン、イエロー、オレンジ、グリーン系の服装を好まれる方や、オレンジ系のメークに良く合います。 |
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グレー系 | ●目元に陰影をつくり、顔の彫りを深く見せ、シャープな印象をつくります。 ●年齢・性別・TPOを問わず、幅広くお使いいただけるカラーです。 ●服装やメークなど、どんな色とも相性の良い色味です。 |
グリーン系 | ●日本人の黒い瞳に映え、若々しく知的な表情を演出します。 ●目元に柔らかな陰影をつくり、シャープな印象をつくります。 ●目元の小皺をさりげなくカムフラージュする効果も。 ●グリーン、ブラウン、イエロー、オレンジ、グレイ系の服装を好まれる方や、オレンジ系のメークに良く合います。 |
ブルー系 | ●目元をいききと爽やかに仕上げ、クールで知的な印象を演出します。 ●肌の赤みを押さえ、自然な透明感を引き出します。 ●ブルー、パープル、ピンク、グレイ系の服装を好まれる方や、ピンク系のメークに良く合います。 |
パープル系 | ●優雅で女性らしい表情、上品で主張のある目元を演出します。 ●ソフトなシャドー効果があり、寂しい顔立ち、血色の悪さをカバーできます。 ●ブルー、パープル、ピンク系の服装を好まれる方、ピンク系のメークに良く合います。 |
ワイン系 | ●明るく華やかでエレガントなイメージに仕上がります。 ●気になる目のくぼみや血色の悪さ、寂しげな印象をカバーできます。 ●ブルー、パープル、ピンク、グレイ系の服装を好まれる方や、ピンク系のメークに良く合います。 |
ピンク系 | ●肌の健康感をアップし、瞳に優しい輝きを与えます。 ●気になる目のくぼみや血色の悪さ、寂しげな印象をカバーするのに最適。 ●オレンジ、ブラウン、グリーン系の服装を好まれる方。 ●メークはピンク系もオレンジ系も良く合います。 ●その場合は肌色に近いピンクを選ばれると印象が和らぎます。 |
1.装用の目的
装用することによってまぶしさを除去・軽減し、コントラストをはっきりさせ、明るさを保ちながら強い光のなかでも見やすい状態をつくり出し、全体的に見やすくする。
2.遮光メガネとサングラスの違い
遮光メガネ=医学的見地から ①まぶしさを除去・軽減し、②コントラストの向上で輪郭をはっきりさせ、③掛けても暗くならず明るく、全体的に見やすくなる。 サングラス= ①まぶしさは除去・軽減されるが、②コントラストは下がり、③掛けると全体的に暗くなってしまい、見にくくなる。
3.遮光の性能
人間が感じることの出来る可視光線のうち、まぶしさの要因とされる短波長、紫外線に 近い見える光が散乱されやすい500nm(ナノメーター)以下の青い光を有効にカット、 視感覚の高い中~高波長領域だけを通過させ、まぶしさを除去・軽減し、コントラストの 向上で輪郭をはっきりさせ、明るさを保ち見やすくする。
4.合わせ方
晴天時に、①まぶしさが除去・軽減され ②コントラストや明るさが向上し ③形状が合っているか等の点についてサンプルメガネを装用し、自分に適合しているかを確認することが大事である。
一般的に、まぶしさを取り除くためにサングラスを用いることが多くありますが、サングラスを用いることにより、光量を落とすことが出来ても、まぶしさを完全には落としきれません。目に入る光量の不足からコントラストの低下を引き起こすことがあります。これらが起こる要因として、400nm~500nmにかけての、青色の波長光があげられます。 遮光眼鏡の効果には、①まぶしさを抑える(短波長光をカット)②コントラストを高める ③明るさを保ちやすいがあげられます。